T-LIFE

暮らしと住まいについてのブログ。

職人の目線

おはようございます!
今朝は、涼しい空気で目を覚ました私です。

昨夜は、岐阜市で左官職人の狭土秀平さんの講演会に。
狭土さんの活動や、これからの職人などについての、狭土さんの考えについて伺ってきました。

やっぱり、世界を相手に、沢山の人やモノを見ている人の目線は鋭いですね。

『馬鹿げたことを、本気で、精一杯やる。そこから面白さが生まれて来るんです。』
地元の高山では異端児として、なかなか認めてもらえない苦労を味わいながらも、今では世界中で著名な建築家の方などとも仕事をされている人からの言葉は、重みが違いました。

ニューヨークで個展を開かれたときに、一番ニューヨーカーにヒットしたのは、作品そのものでは無く、「その作品がなぜ生まれたのか」、「何を考えて作られた作品なのか」というキャプションだったそうです。
「モノ」の良し悪しで「モノ」を購入するというよりも、その物が持つ「ストーリー」や「背景」に価値を見いだす時代に、本格的に突入しているということの現れですね。

また、日本人と世界の人々の感性の違いとして、「ありのままの自然」を認めるかどうかということがあるとのお話もありました。

『世界の人々から「これは凄いね!」と言われるのは、山ブドウの樹等を埋め込んで、塗り自体にも凹凸があったり、少しムラの様なところがあったりするよう な、日本人からしたら「これは欠陥じゃないの?」と言われるようなある意味「自然」な表現。日本人はそんな「ラフさ」や「面白さ」を許容出来なくなってき ている様に思う。』

ありのままを受け入れる。
自然な面白さ、ホンモノの素材感を愉しむ。
そんな意識や、一種の寛容さが広がると、モノ作りもより面白いものになるんだろうなぁ、、、と思った講演会でした。

日本という狭い場所だけでは無く、世界で動いていることにも目を向けて行きたいなと思います。

さて、今日も一日サクサクっと行きましょうー!!

 

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(これからの季節は公園でのんびりとするのも良いですね。家の中では無く、どんどん外に出て行きたいなぁ。)